〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
第3話 「新たな出会い」
「皆さんそろそろ、
光る玉
見つけられましたか?
まだ見つかって無い方は、リタイアです。

残念ながら卒業出来ませんなどと言うことは、
ありませんが、
ロビーにて光る玉を、
配布いたしますので、
お受け取りになり、
繭(まゆ)と光る玉を持ち本館一階の食堂にお集まりください」

「見つけられなくても、
ちゃんと貰えるなら、
始めから配ればいいのに…」

私は、自然にめんどくさく思えはじめた。

私は、アナウンスの言われた通り本館の食堂
に向かった。

一階には8名くらいが一緒に食事出来そうな大きさの丸いテ‐ブルにカレーが、準備されていた。

“オレンジジュース”も
一緒に。

入学式であいさつした、
スーツ姿の中年女性が現れマイクを右手に持ち。

「みなさん揃いましたね、まゆ、を各テ‐ブルに置き念じて下さい、
(よみがえれ聖霊この世に生き返れ)と」

『呪文だよね、
そんな絵本に出てくるような、事が起きるはず……』

「わぁ〜可愛い!、
お辞儀した」

「かっこいい…俺のが一番かっこいいかも」

「なんか本当に産まれたよっ」

私も半信半疑
まゆに念じてみた…。

「よみがえれ…この世に生き返れ」

ぽわぁ〜ぽわぁ〜ん…光が満ちあふれ、
光のつぶが上から降りてきた…。

繭(まゆ)は光輝き、繭が真っ二つに割れた。

中から水色の髪をした、
目のクリクリした、
長い猫の様な耳に
髪の長い、
背中から透明な羽根の
生えた聖霊が生まれた。

「私は、ニ‐ナ宜しく…」

どこか“ムス”っとした、顔をし、
ちょっと真面目そうな、
感じがした。

「これからは私が
あなたを守るわっ」

「よっ……宜しくっ」

私は、聖霊に不思議な
気持ちになりつつも伝えた。

周りの聖霊達は、
一つ一つ性格も形も違う、恋愛する学校に、
聖霊を生み出す必要が、
何かは、まだ知らないまま。
それがわかるのは、
まだまだ先の事。

「では、後の事は
精霊に任せますので、
本日はこれにて、
終了致します。
本日は慣れないことを、
沢山しお疲れでしょう、
お食事を済ませ
お部屋に戻り、
ゆっくりお休みください。」

学園の生徒に対して、
精霊の説明をする事なく、終わらせた。


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