〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
リョウ君は私の右手の
眼鏡を見つけ、私が渡すとすぐに掛けてしまった。

「眼鏡無い方が
似合って居るのに…、
どうして掛けてるの?」

私がリョウ君に聞くと、
少し困った顔をする…。

「それは…ですねっ…、
ごめんなさい…、
菜月さんにも今は…?」

リョウ君は、
髪の毛の異変に気付きさらに慌てる…。

「なぜ髪の毛が下に…」

必死に上にやっても、
髪の毛が落ちてくるのが、気になるのかさらに慌てる。

「すぐに、
部屋に戻らなくては…、
すみませんが菜月さん僕の部屋までついて来て下さい」

「えっ!?でも男子寮に
入るのは…まだ駄目なのに?」

リョウ君は聞いてかきかずか慌てて、
私の手を引っ張る。

私は薬を持ちそのまま、
男子寮のリョウ君の部屋に連れて行かれた。

「菜月さん…少し待ってて頂けますか?」

リョウ君は部屋の中に入り私はリョウ君の部屋の前の玄関のある廊下で一人残して行ってしまった。

リョウ君の部屋のドアで
待つ、その時相部屋の
ドアが開く。

『えっ…どうしよう…
こんな所に、女子が居たらまずいよねっ…』

ドアが開き走る小さな影。

『?何…妖精とかっ…』

二つに髪を縛る小さな女の子と目が合う。

小さな女の子は目をこすりながらそのまま、
おトイレに入り、
何事も無かった。

『びっくりさせないでよっ…この学園に子供…』

リョウ君の部屋のドアが開き、
リョウ君が髪型を直し、
女子寮の前まで送ってくれて、私は部屋に戻った。

リョウ君は、
髪の毛を上に上げずには居られなさそう。
理由を問うことは、
出来ないまま。

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