〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
第10話「マ‐メ‐ドの館リョウ君の秘密…!?」
あれから数日、
季節は夏に変わる前の、
7月の梅雨、
空から降りだす雨で、
体が何となくだるく感じる。


雨が続く、“梅雨の時期”にマ‐メイドの館に招待されるイベントがあるとの事。

人魚の姫の居る、
海の底にはバスで移動し、聖霊達が、
海の底に連れていってくれるらしい。

男性と一緒に、
バスの旅に出るのは、
中々無いので。
私は、イベントに参加する事に。

かのんさんは、まだ元気を取り戻す事は出来てないけど、
特別な一つしか無い
珊瑚(さんご)の宝石に囲まれた乙女の、
部屋や探険が出来るので、違う意味で、
楽しみにしているみたい。

パンフレットに書かれた、案内には、
おいしそうな料理の数々も。

着替えを持ち3泊2日の
旅行、
羽の生えた、
可愛いペガサス型の様な
バスに乗り込み、
空中散歩空の上から
眺める景色は、
綿飴(わたあめ)みたい。
バスの窓は開けれないので眺めるのみ。

隣には、かのんさんが座り同じバスに乗っているのはミチルさんと、
みゅうなさん、
早瀬ルカも居た。

みんなとまさか、
バスに乗るなんて…。

向こうに着いたら、
男性達と会えるよねっ。


期待と不安を感じていたら妖精の門番をしている、
白い狼のような、
クゥ‐シィが居ると以前教えて貰った通り居た。

妖精の門番をして、
その場所を動こうとはしない。


私の聖霊、ニ‐ナや、
今回の旅行に参加した、
学園の生徒の聖霊が、
バスの外で円を描き。

聖霊達が、外で舞を踊る。

「あれが聖霊の舞ねっ…、まるで赤ちゃんに羽が生えたみたい…、
本当に素敵…噂では聞いてはいたけど…、
こんなに近くでみられるなんて…」

目を輝かせ感動する、
みゅうなさん、
そのかたわらで、
ミチルさんは見ている。

「本当に凄いでっすねっ…」

カノンさんは目を丸くし、感動している感じが、
何となく伝わる。

虹のような光に包まれ、
ペガサスの様なバスは、
泡に囲まれると
水の中に瞬間移動。

他のバスも次々、
珊瑚の世界マ‐メイドのプリンセスの居る
場所にへと誘われていった。

――。
その頃海底では

「もうすぐ学園の生徒がいらっしゃいます、
くれぐれも注意を払い、
真心を忘れずに」

マ‐メイドの館では、
人魚達も大忙し。

足の生えた人間を、
毎年迎え入れ、
この日3日間ばかりは、
大忙しに見回れる。








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