〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
傷がついた顔…、
男性を運ぶのは無理なのでとりあえず、
手当てだけする事に。

カバンの中に、
用心で入れていた、
消毒液と“ガ‐ゼ”と
“テ‐ピング“が
役にたちそう。

ガ‐ゼに、消毒をつけて
男性の出血した上に…。

気絶している為なのか、
まったく反応が無い

腕にも、無数の傷…。

手当てをしどうするか考える…。

っと、
そこに現われたのは、
リョウ君。

「…菜月…さん?…!?」
横たわる男性を見て、
リョウ君の顔色が暗くなり。

「菜月さん、
疎の人と知り合いですかっ…?」

「?うっうんん…、
偶然倒れて…あっ…」

ぐいっと手を掴まれ
引かれる。

「菜月さん
離れて下さい…あなたに、この人に近づいて欲しくありません…」

リョウ君は、
いつもとはまるで別人の様に、顔が怖くなる。

この人が誰か知ってるみたいに、何か事情がある様な気がした。

「リョウ君…、
この人は怪我をしているのに…ほっとくなんて…、
どうして、そんな事を言うのっ?」

リョウ君は、
苛立(いらだ)った、
怖い顔から一瞬にして、
少し、優しい顔に変わる。
「すみません…ですが、
その人と、関わって…」

「…っ…」

横たわる男性が、
目を覚まし、
体が痛むのか、
体を、手で押さえている。
「…大丈夫ですかっ…」

リョウ君は、
目を覚ました男性を、
見て、急に走り始める。

「…リョウ君…」

名前を呼んでも、
戻って来ない。




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