〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「菜月…今感じたよっ
ダイキ君の声…
冷たい心の叫びが…、
でも見えない姿
ダイキ君の姿が…、
どこかに閉じ込められて居る様な…、
この館の何処かには、
いるのに」

ニ‐ナならダイキ君が居る場所を捜し出せるそんな気がした。

『目には見えない姿…、
まさか幽霊になったとか?』

私は嫌な予感もしたけど、とにかくダイキ君を
助けないと。

私は、ニ‐ナに誘導を頼み
後を追った。

ニ‐ナは、
空中に浮いて居る為、
走って追い付く事も
少し疲れ始める。

離れて行くニ‐ナ。

「ニ‐ナもう少し
ゆっくり飛べないの?
さすがに疲れたよっ」

ニ‐ナは突然立ち止まり、
一階の食堂近くにある、
黒い扉を見て、
手をかざし目を閉じた。

「菜月この奥からダイキ君の声が聞こえた…、
とても悲しい声

だけど、
このままほっとくと、
この世には戻って来れないかも
助けに行くには、それなりの覚悟が必要…」

私は迷った…だけど
行かなくては、
ダイキ君を助けられない気がしたから。

「行くよっ!助けに」

ニ‐ナは手をかざし目を閉じ黒い扉は、
またたくまに
黒い渦を巻いて
人を避けて寄せ付けないような
雰囲気が全身に伝わってきた。






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