〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「辞めてっ…!!」

私はダイキ君の前に立ちはだかり、ダイキ君を守る。
「大ケガしている人に、乱暴するのは許さない!」

ダイキ君は私の行動を見て痛みを隠して立ち上がり
私をどける。

「ダイキ君…?」

「いいんだっ…
菜月さんは僕を守らなくて僕が自分で」

男性二人は顔を見合せ、
ダイキ君の顔に、
攻撃を仕掛けてきた。

“ドカッ”

“ドカッ”

ダイキ君の顔に、
拳が命中しそのまま倒れこむ。

「んだよっ
つまんねぇ〜行こうぜっ」

男性二人は、
攻撃仕掛けても反撃して来ない、ダイキ君を見て
その場を去った。

ダイキ君は、
倒れたまま顔が赤くはれあがる。

「僕は大丈夫…それより
僕を守らないで…、
あなたが危ない目に…」

ダイキ君の目から涙が溢れ私はダイキ君の言葉に心が痛む。

「ダイキ…」

リョウ君が倒れている
ダイキ君の姿に
駆け寄って来た。

「リョウ君…いつ戻ったのっ?
国に帰ったんじゃ…」

私がリョウ君の方を向くと、ため息ながら
ダイキ君の身体を起こし

「菜月さんすみません…
弟が…急いで国から戻ってきました」

私はリョウ君の腕を掴み。

「私どうして…
ダイキ君を守ったらいけないのっ!
私はどうして何もしてあげられないのっ?
どうして…、
守ってあげたいよっ」

リョウ君は、
ダイキ君を背負い
その場を去った。

始めて何も言わない
リョウ君の後ろ姿に
私は…。

ただ見送るしか無かった。
ダイキ君が横になった場所に、光る物が落ちており
開くと中から
さんごの形をした、
懐中時計が、
中を開けると中から
人魚姫と笑うダイキ君の姿の写真の時計が。

ダイキ君の心の中には、
人魚姫が…
この学園の生徒は…
人魚姫の呪いがまだあると思って居るのか、

学園を必死に守って来た
ダイキ君を攻撃して来て…
私にはダイキ君を守ることさえ出来ない、
ただ悲しみに暮れるしか無かった。



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