〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
アトラクションの
モニター横から喋りが聞こえ
前に手を出して愛の確認をって…。

「…前に手をお互いに出したらいいの?」

ゆうや君と顔を見合せ
お互いに手を突き出すと、周りが暗くなる。

「?何…何で暗くなるの」
「では、出発のキスをお互いに交わし、ゲームスタートさせて下さい」 辺りの壁が、自然の中に居るような風景に変わり
ゆうや君の顔が赤らむ。

「スタートするのにキッキス…?」

ゆうや君が自転車を降りようとすると、
ブ‐っと音が鳴り、
降りる事を阻止されたみたい。

「…このゲームってもしかしてクリアする迄出られないのかなっ?」

私が言うとゆうや君が困った顔をした。

「うんそうみたい…ごめんねっ…」

チュッっと隙を見て
ゆうや君のほっぺにキスをすると、ギィ‐っと
画面が切り替わる。
「自然の中を進むには
お互いにペースを合わせ
ペダルを漕いで下さい…」
目の前に自分の分身が現れ、ゆうや君の分身が写し出された。

着ていたのは、
この学園の制服。

「さぁペダルを漕いで、
この先に待ち受ける
愛を邪魔する闇をやっつけて下さい」

私はゆうや君と息を合わせペダルを漕ぐ…しかし少し呼吸がズレるだけで
止まってしまう。 「どうなって居るんだろう…?」

「ゆうや君何か
このシステムおかしくない?」

ゆうや君と顔を見合せ、とにかく、1、2、1、2、と漕ぎ進める。
段々慣れて来ると、山道に差し掛かる…すると
自転車が斜めに上がり
ペダルが少し重く感じた。
「ちょ…っと
重いこのペダル」

ゆうや君と一緒に漕いでも中々前に進めず苦戦する。
「おっ重い…」


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