〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「どこかに三つ葉があるといいのですが…。
ス‐プにも合うんですよ」

「三つ葉ですかぁ〜」

「う〜ん採取出来る時期が確か5〜6月なので、
今の時期にはちょっと難しいのを思い出しました。
別のを探しましょう…。

んっ?…これは、
スミレ!」

「これも食べれるんですねっ」

スミレに外人さんが、
手を伸ばすと。

「あぁ〜ちょっと、
根は残してくださいね…、保護する為にも、なるべく掘(ほ)らないようにしましょう」

「これはヨモギかなっ?
天ぷらにしてお母さんが
料理しているのを、見たことがあったから」

私は、ショウゴ君に
感じた事を伝えてみた。

「…ヨモギかっ…
スープにも、もしかしたら使えたりするかも知れないなっ…、
何とかなりそうな気がしてきたぜぇ!

そろそろ料理に取り掛かろう」

「ちょっと待って…、
これは…ドクダミかなっ…これもお母さんがよく、
天ぷらにしてくれたの…、家の庭でよく見たことあるから」

ハ‐トのような形をした、特徴が探しやすくしてくれている。

「よっと…ん?この強い臭さはなんだっ…本当に、
これ食べれるのかよっ?」
ショウゴ君は、
鼻をつまみながらドクダミを採る。

「そろそろ料理…しないとリョウ君が先に行ってしまったけど…」

「おっそうだなっ…、ん?そういやぁ…何で…
りょ…いやっ何でも無い」
『何で、あの眼鏡の男の名前知ってるんだっ…』

「?んっ」

私は、何か言いたそうな、ショウゴ君が、少し気になった。

『何で言い掛けて隠すんだろう…』

私はちょっと首をひねった。

料理する場所に戻り、
ショウゴ君と、
調理をし始める。

「しっかり手を洗わないと…」

水と石けんでしっかり洗い天ぷら用の油を、
鍋に入れ火をつける

調理する場所は、しっかりキッチンがあり、
キャンプのように、
火を起こさなくても、出来るようになっていたのもある。

ドクダミもちゃんと洗って鍋で茹でて、
臭みをとってから、
天ぷら粉をまぶして、
揚げる。

「ヨモギもちゃんと洗わないと…」 

『この女は、
料理は出来るんだなっ…、今までは俺が活躍して来ても、料理は俺の出番が無いのかっ…、あぁ‐
暇すぎてちょっと退屈だなっ』







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