〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
数分後…。

「あの〜さぁ〜俺も何か手伝うこと無い?」

ショウゴ君は料理になると何か言われないと、
動けないのか戸惑っているような、様子が伺えた。

私はとりあえず、
辺(あた)りをキョロキョロと見渡す。

「お皿…取って貰ってもいい?」

私は、さっき迄は敬語で話して居たのに、
いつの間にか普通に喋って居たことに。


「おっ!皿だなっ…
まかしとけっ!」

ショウゴ君は、
特に気にすることも無く
お皿が置かれている、
棚から平べったいお皿を、出してきた。

「これでいいよなっ…」

ショウゴ君は、平べったいお皿を見せてきた。

「うんありがとう」


私は油を見つつ、
丁度いい具合に出来るほうを見測らない。

「次…何かある?」

ショウゴ君は終わると、
すかさず次にやる事を、
聞いてきた。

「今は特に…」

私は、天ぷらに集中している為、面倒に思えてきた。

「すみませんがつくしの、はかま取って頂けますか?」

リョウ君は、外人さんに
つくしの料理を手伝って貰いたい様子。

「オ〜NOはかまって何ですか?」

困った顔で両手を組み
腰を曲げつくしを見る。

「ごわごわしているそれです…。洋服みたいに着ていますよね…そのヒラヒラしている…」

さらにつくしをじっと観察する、外人さん。

「服ですかぁ〜?
この花みたいなヒラヒラしたものですねっ〜、
始めっから言ってくださぃ〜
私わっかりません〜」

「すみません、
気付く事が出来ず」

外人さんはその言葉に、
ちょっと反省をしたようにも見えた。

「いいえ〜私の方こそ、
わかって頂いてよかったでぇ〜す」



「…そう言えば、もう一つのチ‐ムが見当たらないけど、どうしたのかな?」

きょろきょろ見渡しても、姿が無かった。

「そういやぁ〜、
山で材料集めに行って
居るかも知れないしな…」

私は少し心配になった。

「私ちょっと見てきてもいいかなっ…イカダくらい」

「っておい…油は…?」

「後はお皿によそうだけだから、お願い」










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