〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

本館

私とショウゴ君は、
中央の館に着く

ショウゴ君は、すぐさま
意識を集中すると
ショウゴ君の体調が一瞬に悪くなる。

くらくらするのか、頭を左手で押える。

「…何だっこの力は…
俺の力を強烈に拒むような…、痛ってぇ〜けど
この館の何処かに居るのは確かだっ」

ショウゴ君は、
レインコートを脱ぎ捨て
ロッカーの隣にかけると、私のレインコートを脱がし隣に掛ける。

「これでヨシッ！
まずはっ…、食堂…って
鍵が掛かって開かねぇ…
くっそぉ〜。
まずは鍵を…って聖霊に頼め無いかっ？」

ショウゴ君は、
ノエルを呼び出し鍵を向こう側に行き開けてもらおうとしていた。

がっ…、ノエルは姿を現さない。
「…ん〜もしかしたら
ショウゴ君の聖霊も消えてしまったとか？
私の聖霊ﾆ‐ﾅも、
リョウ君や、リク君の聖霊も
あのシュミレ‐ション体験後に消えて、
洞窟で復活させたから」

ショウゴ君は、
目を丸くしびっくりする。
「何だとぉ〜聖霊が消えたら、聖霊の洞窟に行かないと復活出来ねぇって言うのかよっ…すっげぇめんどくさく無いかっ！？」

ショウゴ君はびっくりしながらも、かなりの
ショックを受けたみたいに顔を歪（ゆが）めている。

その時…。

“ドッカァ〜ン”
っと、二階の方から爆発音が聞こえた。

「何だっ！？
この爆発音は……
確かめに行ってみようぜっ！

っと、その前にだっ、
菜月さんは絶対に何があっても、
手を出さない事！
俺は、菜月さんを全力で
守る！」

ショウゴ君の
真剣な顔を見た私は、
困った気持ちになる。

「でも危なくなったら逃げる事！
ショウゴ君聖霊も居ないのに、どうやって……
守るつもりか気になって」

私の不安をよそに
ショウゴ君は聞いていたのか知らずか、階段を登り
やる気満々の様な勢いよく腕を振り上げ、
不安を感じさせない早さで駆け上がって行く。