〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「はぁはぁ、
僕は少し肺が弱くて」

“ギシッ”

リク君は、
身体を起こし、もたれかかり、少し上を向き荒い息を整える。

「身体に負担かけて無理したらダメだよっ……」

リク君は、
私の頬に手を置き
リク君の方が、唇を重ねて来た。

リク君の微熱が唇から伝わり、
全身に火が点く。

唇から離すと、
リク君の首筋を指で上から下になぞり、
首筋の肩の辺りを吸い上げる。

「うっなっ菜月さん
痛いです……」

私はさらに、
リク君の肌を吸い上げた。

「はぁ……」 

リク君は、
片手で口を覆い声を隠した。

――。
リク君は、そのまま横になり結局同じベットで一夜を明かす。

リク君の寝息を聞きながら。 私は明け方、
リク君に起こされ
足の踵(かかと)の痛みが少し引いたので、
リク君の運転する車で
ペンション迄送ってくれた。

子供の親が居ない子供の達の山の施設を手伝い、
後少しだけ
恋愛の学園には戻れないとリク君は伝えてきた。

明日迄私は、
ペンションに居る事を伝えると、リク君はまた今夜会いたいと、
車を走らせ帰って行った。
赤くなった首筋の話に変えると、ハッと
手で隠し顔が赤くなる行動が、むず痒(かゆ)くて。
子供達に、それ何?って聞かれたら何って答えるんだろう。

(248へページ移動してください)

< 246 / 303 >

この作品をシェア

pagetop