〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
ヨモギの揚げ物、
つくしの卵のお吸い物、
スミレのお吸い物も、
三つ葉の天ぷらと木の実、みんなで食べるには、ちょっと少なめ。

でも、現実世界では無いからどんな味がするのかは、ちょっと未知(みち)。

「わたしぃ〜腹ペコですぅ〜早く食べましょう」

「ダメよみちるさん…
あぁ〜まだ、ショウゴ君見つかってないのに」

ミチルさんがぱくっとつまみ食いする姿を見て
不満そうな、みゅうなさん。

「だっ…大丈夫です…
僕先ほどショウゴ君の分は別のお皿に残してありますから」

リク君は考えて、
みんなの分を小分けにしてくれてあったみたいで、お皿にはなぜか、お米迄あった。

「そのお米はどこから?」

私は、さりげなく聞いてみた。

「僕達、間違って
反対側に着いたのですが…麦が沢山なっていたので、みゅうなさんと一緒に
積んで来ました」

リク君が、少し照れくさそうに小声で説明をしてくれた。

「この島には、
山菜だけではなくて、
果物もなってて普通の
ジャングルとはちょっと違うみたいなのよねっ〜」

みゅうなさんは、
このジャングルを探検して見てきたからもしかしたら、
探しても中々見つけられなかったのかも。

私達は一緒に食事を済ませた後、各自
完成したテントに入った。

ペア−の為、テントは3つ女の子同士ではなく、
私はショウゴ君と同じ…。
とっさに、
抱き締められたあの感触が、頭によぎり。

「何で急に…、抱き締められたんだろう…」


私はあれこれ、
考えながら、1人テントで横になった。



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