〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「誰か今居たような…でも気のせいだったみたいです」

「こんな事を、いきなり、お伺いするのも…おかしいかも知れませんが、

菜月さんは、誰かとお付き合いされてますか?」

リョウ君が、私に、
真剣な顔でこっちを、
向き聞いてきた。

「まだ…この学園に入ったばかりなので相手は、居ないです…」

「僕もまだお付き合いする相手は居ません、
ですが、僕は女性とのお付き合いはした事がありません。歌に逃げてばかりです。」

『どこか…ショウゴ君と
似ているような気がするけど、気のせいかな?』

「もし君さえ良ければ…お付き合いを…」

「…ん〜ごめんなさい…、考えさせて貰ったらダメですか?」

『ショウゴ君にも答えを待たせてしまって、

リョウ君にも答えを待たせてしまう…。でもまだ出会って、お互いの事を知っておかないと』

「わかりました…。
急いでも、答えは、
いい結果生みませんよね…、無理にとはいいません
菜月さんさえよかったら、是非」

「はっはい…、もう少し、時間ください」

私は、
リョウ君の元を離れ、テントに戻った。

テントには、ショウゴ君
の姿が…。

あぐらをかき、
少しムスっとしている。

「ショウゴ君帰ってたんだっ、早かったねっ…」

ショウゴ君の顔から、
少し怖い気がした…。
何となく、近寄りがたいような…。

「菜月さん…、リョウと言う人と付き合って居るんですか?」

私は思わず、目を丸くした。

「俺…菜月さんに対して、本気です」

ショウゴ君は、私の右手を引っ張り強引に、ぎゅっとしてきた。

「いっ痛い…」

ぎゅっとした力が、
身体全体に伝わる、
心臓が高鳴り、
まるで聞こえているんじゃ無いかくらい。

冷えた体を徐々に、温めてくれているみたい。

「俺…菜月さんと…一緒に…」

「うっ…」

いきなりショウゴ君が手を引っ張ってショウゴ君に、
近づいた瞬間
唇をふさがれた。

逃げることの出来ない、
ショウゴ君の強引な力が、肩にも入る。

「うっ…」

“バタン”そのまま、強い力に押されるがまま、
下に崩れる。

「俺は…菜月さんと…」

私の目を、ショウゴ君が、見つめ、頬に(ほほ)
手を当てる。

『ショウゴ君…』






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