〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「きゃ〜!!」

「菜月…さん!!」

みゅうなさんの呼ぶ声…
がかすかに聞こえた。

揺れは一度納まった。

だが…目の前には
大きな木が…私の上に、
誰かが…。


「…君(くん)!?」

私は、みゅうなさんのその声と共に、気を失った。


─。

あれから私はどれくらい経ったのか覚えていない。

目を開けるとそこには、
かのんさんが、居た。

ベッドの布団に、
腕を交差させ、寝ている。くま模様のピンクのパジャマ姿で

「…いっ痛っ」
…少し、
腰が痛い感じがした。

『ここは…私の部屋?』

「ん〜んっ…!?
なっ…菜月さん目を覚ましまたですかっ?」

かのんさんが目を覚まし、私に気付く。

「私…あれから何日、寝ていたんだろう…?」

「一週間です。
あの…、菜月さんをかばった方…確かショウゴ…」

「えっ…ショウゴ君…!?」

私は、飛び起きた。

「あっ…無理なさらないでくださいね…、
軽く頭を打たれ、たそうです。
命に別状は無いそうです。後少し、右足を骨折されたみたいです」

「そんな…私をかばったから…そんな傷を…、
ショウゴ君はどこに?」

「念の為今は、
学園の病院に…
検査の為にだそうです。ですが、お見舞いは、来ないようにと言われているので、後
退院は現在は未定、ですがお見舞いなどは、
来ないように言われました」

「そう…なんだっ…、
私のせいで酷い目に…」

私の頭にショウゴ君が浮かんだ…、テントの中でされた事が頭をよぎる。

「…」

いつの間にか、手が唇に…。

「菜月さん?」

私は、ハッとなり口から手を離し顔を上げた。

「菜月さんのご両親は大丈夫ですか?
この学園の何人かの方は、地震の被害でしばらく学園を、抜けられましたが」

「えっ…何かあったの?」





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