〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「そんな…お気になさらないでください、
現状を知ることは、
とても大切な事は、
わかって居るのです。

ですが菜月さんの事や、
皆さんが心配で…」

「かのんさん…、
ありがとう
でももし物凄く被害が大きければ私達にも、伝達来るよねっ」

「はいっ…、何人かの方は電池を届けられたり、
足りないものを、家に持ち帰るなど言ってましたので食べるものに困られていると言う、お話は聞いてません」

「きっと…停電して困っているのかも知れないねっ」
私は、少し疲れたので、
冷蔵庫にあるもので
食事を軽く済ませ、
少し眠らせて貰った。
ただショウゴ君が心配なのは変わらない。

例え学園の中の病院とは言え、行くことも出来ないのは、歯痒い…。

私はあれから、
ゆっくり3日くらい、
休養を取り、
拾ったぬいぐるみを、まだ埋めて無かったことを思い出し、ぬいぐるみが埋めてあった木の傍に行ってみることにした。

埋めてあった場所に
たどり着くと、
数人の人が集まっていた。

「あの人ここ最近よくみるよねっ…」

「何やってるんだろうねっああやって、ずっと座ったまま、何かあるのかしら」
ひそひそ、噂する会話が聞こえてきた。

ぬいぐるみがあった場所に人…。

もしかしたらこのぬいぐるみの持ち主かも知れない。

私はそっと、木の影から、覗いて見た。

「昨日も、あの場所にいたらしいよっ」

「行こ…、ちょっと不気味よねっ」

噂していた女の人達が、去っていった。

『毎日もしかしたら、来ていたのかも…』

私は距離を置きつつも、恐る恐る男性に近づく。

身長161くらいの、
私より、少し背が低い。

地面はもぐらの巣みたいに“ぼこぼこ”になっている
「あのぅ〜」


学園の制服姿の
ちょっと不振な人の、
肩をつっいた。

「はっ…はい…、なっ何でしょう!?んっ…そっそれはっ!?くまごろう!」

男性は、立ち上がり
くまに見覚えがあるのか、私が手に持つぬいぐるみに目が行ったらしい

「はいっ…、
このぬいぐるみ探していたんですね」

私は、男性にくまのぬいぐるみを、目の前に差し出した。

「あ〜っ見つかってよかった…あれっ…、これ…、
耳が…これは同じだけど違うかなっ」

男性は、しょんぼりしていた。

「もしかして耳…としっぽ?
私破れていたので、縫ったんですが…。」

「縫った?…治してくれたんだっ…わぁ〜い
ありがとう、くまごろう治してくれて」





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