今日で終わりにしてくれますか



青空を見つめて、数分間ぼーっと何も考えずにただ、そこに座る


「・・・・はぁ」


重たい溜息を吐いて、いつだったか忘れたが、俺の友達が言った言葉を、思い出していた









『オマエの彼女って、あの穂束紅鈴だよな?』


いきなり肩を叩かれたと思えば、いまさらな質問をされる

何故彼女の名前の前に“あの”と付くのかと言われれば、彼女が色んな意味で有名だからだと思う


1つは、俺の彼女だっていうこと

もう1つは、彼女が生徒会の人間だということ

―――まあ、もう1つあるのだが、そんなことはどうでもいい

イヤ、俺がただ、言いたくないだけだ

認めたらすぐに無くなってしまうような関係

俺だって、不安なんだよ

君が、居なくなりそうで



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