サクラ 散る
佳奈子は取った花びらで何を願うんだろう。


卒業したらこんなバカなことしてた時間はもう過ごせない


いつまでも、一緒にいれたら……いいのになぁ



私は桜の花びらを生徒手帳にしまう。


さっきの事を嬉しそうに話す佳奈子と京子ちゃんの背中をみながら


大人になってもずっとバカなことして、笑いあえる友達でいたいと思った。


ポケットにいれた生徒手帳をギュッと握る


玄関で挨拶当番の先生が待ち構えていた。


「「「おはようございます」」」


卒業まで後少し…。


END.
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