咲き舞う華は刻に散る
屯所までの道のりを歩いていると、ふと藤堂が口を開いた。
「ねぇ、左之さん。美桜里ちゃん、機嫌悪くない?」
「平助も思ったか?」
二人の視線は前を歩く少女に向けられた。
彼らの前には着物を両手に抱え、不機嫌そうに歩く美桜里と楽しそうに笑う永倉が居る。
「「……………」」
二人の纏う空気がだいぶ異なっているが、永倉は気付いていない。
原田と藤堂は永倉の空気の読めなさに溜息を吐いた。