咲き舞う華は刻に散る


その後――。



「何だ、この浪士の屍は…」



斎藤は巡察中に三人の浪士が重なり合って倒れているのを発見した。



誰の仕業かと辺りを見渡していると、浪士の着物の帯の所に半紙が挟まれていた。



斎藤はそれを取ると、文書に目を通す。



『一君へ
これ↓の始末、宜しく!
沖田より』




斎藤は沖田からの文書を粉々に破り捨てる。



三番組の隊士は彼の行動にビクリと肩を揺らした。




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