咲き舞う華は刻に散る
第四章:《竜胆》

1.



それから一週間後――。



土方は自室で書状を読んでいた。



「土方さん、美桜里の様子はどうですか?」



すると、沖田と藤堂が美桜里の様子を見に来た。



そんな二人を見た土方は溜息を吐いた。



忙しい彼が怪我人である彼女を自室に寝かせているのにはそれなりに理由があった。



副長室ならあまり人は来たがらないし、わりと静かな所にあるため、彼女もゆっくり休めるだろう土方は読んだ。



しかし、その考えは甘かった。



主に美桜里と接しているのは試衛館時代から共に居る古株と呼ばれる者達。



昔からの仲間が土方の部屋に来るのを躊躇うはずがないのだ。






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