咲き舞う華は刻に散る


先程も原田と斎藤が巡察に行く前に様子を見に来たばかりだった。



どんだけ美桜里が心配なんだよ?



と、土方は思ったが、実際人の事は言えない。



土方も忙しいと言いつつ、美桜里の額に乗せてある手拭いを濡らしたり、白湯を飲ませたりと甲斐甲斐しく世話をしている。



その姿はどっかの嫁かと言いたくなる程だった。







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