咲き舞う華は刻に散る


「おい、しっかりしろ!」




土方に引き上げられた少女は完全に意識を失っていた。




急所は外しているが、早急に手当てしなくてはいけない。




土方は少女を抱き上げた。




「総司、斎藤!屯所に引き上げるぞ!こいつを治療しねぇとまずい」




彼は青年達に声をかけると、屯所へと駆け出す。




青年達も刀を鞘に収め、土方の後を追った。








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