咲き舞う華は刻に散る


銃で撃ち抜かれた脇腹には白いサラシが巻かれ、うっすらと血が滲んでいる。



「傷が…、治っていない…」



鬼の治癒力は人間に比べ、何倍も高い。



その治癒力を持ってしても、治っていないという事は弾には何らかの細工をされていたようだ。



すると、バタバタと廊下から騒がしい足音がした。



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