咲き舞う華は刻に散る


今、ようやく気付いた。



美桜里はあの時、違和感を感じた理由が分かった。



鬼の副長じゃなくなってる…。



それも、近藤が死んでからだ。



もしかして、土方は――。



「死のうとしてるのか…?」



近藤をてっぺんに押し上げるのが彼の夢であり、生きがいだった。



その近藤が死んだ今、彼の夢も生きがいもなくなったも同然だ。



だとしても――。





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