咲き舞う華は刻に散る


美桜里はお盆を持ちながら、今度はどんな暇潰しをしようかと考えていた。



ふと土方に視線を移す。



彼の目の下には隈が出来ている。



美桜里は此処最近、土方の部屋は毎晩のように遅くまで明かりがついていたことを思い出した。



「しょうがない、普通の茶を入れて来てやるか…」



これ以上、悪戯して身体を壊されたら、もともこもない。



美桜里は小さく息を吐くと、茶を入れに向かった。






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