咲き舞う華は刻に散る
終章:《勿忘草》

1.



美桜里は目を覚ますと、辺りが蒼く染まる場所に立っていた。



どんなに見渡しても、辺り一面、蒼に包まれている。



「此処は…?」



美桜里は辺りをぐるりと見渡した。



『美桜里』



ふと名前を呼ばれた。



振り返ってみると、そこには沖田、斎藤、原田、藤堂、永倉、近藤がいた。




名前を呼んだのはおそらく、沖田だ。





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