咲き舞う華は刻に散る

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「美桜里!しっかりしろ、美桜里!」



完全に意識を失った彼女を陽真はこちらに呼び戻そうと、名を呼んだ。



しかし、彼女から返事が帰って来ることはない。



「…っ!?」



ふと彼女の顔に笑顔が浮かんだ。



「やっと会えたんだな…、美桜里…」



陽真の頬に涙が静かに伝った。



己の腕の中で笑みを浮かべる桜のような少女は大切な人…、愛する人の元へ逝った。




それは空が蒼く澄み渡る日だった――。






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