私の彼氏は俺様系男子
「っ!?」
私はベンチから立ち上がり、
辺りを見渡した。
「な、誰………?」
「俺だよ、俺」
すると、私の座っていたベンチと、
反対側にあるベンチに座っている男が
振り返った。
「俺のこと、忘れたとか言ったら
ただじゃおかないからな?」
「矢野 晴っっっ!?」
私は思わず大声を出してしまった。
「なんだ、覚えてんのかよ。
いいコトしてやろうと思ったのに」
矢野はフッと、鼻で笑った。
「なっ///////……。ってか、なんで
ここにいるの?」
「あ?ここにいちゃ悪いのかよ」
「や……。悪くない……デス」
別にいてもおかしくないよね。
何言ってんだろ、私。
すると矢野は自分のバッグから、
タオルを取り出した。
「ん。貸してやる」
「え?」
「へーき。まだ使ってないから」
「え、でも………」
「いいから」
「いいよ、別に……」
「お前、俺の好意を踏みにじるのか?」