夏色狂想曲




―――じゃあ、またあした





今日もそう言って君と別れる。

昨日もそう言って君と別れた。

明日も明後日もしあさっても、そう言って君と別れるのだろう。


夢に溺れる、繰り返し。




あの日の暑さに
固く閉ざした心に
燃えるような夕焼けに
戻らない過去に

ひたすら縛られていたあたしが、それでも前に進もうと思えたのは、やっぱり君がいたからでした。





―――君と過ごす、

    最後の8月31日



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