水神の娘
和やかな雰囲気もつかの間
周りの木が大きく揺れ、地響きが襲った。
あたりに漂う肌を刺す殺気。
葵ちゃんを背中に隠し身構える。
「ちょっと、そこの小さいのっ!!」
「キーっ、人間の分際でワシに指図するなっ」
「ウルサイ、葵ちゃん 連れて早く遠くに走って!!」
「は?」
「いいから、早く。」
そうこう言い合いしてるうちに殺気の元凶が姿を現した。
「うゎ、なにコレ...」
目の前には巨大なムカデがカチカチ牙を鳴らしムラサキの液体を垂らしながら
獲物を見つけたと言わんばかりに襲い掛かって来た。
「ひぃぃ、なんじゃこれは...と、とんかく逃げるぞ、葵。」
「で、でもっ、お姉ちゃんがっ!!」
「葵ちゃん、早く行きなさいっ!いい?頑張って遠くに逃げるのよっ」
葵ちゃんに背を向けたまま叫ぶように言葉を放った私は胸元から
五行の首飾りを引き出し掲げた。
『我に眠りし龍よ 今こそ目を醒まさん…"滅"』
気味悪い巨大ムカデに向けて言葉をを放てば
それは断末魔と共に灰となって消えていった。
「お姉ちゃんっ!後っ!!」
葵ちゃんの声に振り向けば
もう一匹のムカデが牙を降り下ろす瞬間だった。
慌ててうしろに飛んで、五行を空(くう)で切り"滅"と放つ。
牙の餌食になる目前で同じように灰となったムカデにホッとしてへたり込んだ。
周りの木が大きく揺れ、地響きが襲った。
あたりに漂う肌を刺す殺気。
葵ちゃんを背中に隠し身構える。
「ちょっと、そこの小さいのっ!!」
「キーっ、人間の分際でワシに指図するなっ」
「ウルサイ、葵ちゃん 連れて早く遠くに走って!!」
「は?」
「いいから、早く。」
そうこう言い合いしてるうちに殺気の元凶が姿を現した。
「うゎ、なにコレ...」
目の前には巨大なムカデがカチカチ牙を鳴らしムラサキの液体を垂らしながら
獲物を見つけたと言わんばかりに襲い掛かって来た。
「ひぃぃ、なんじゃこれは...と、とんかく逃げるぞ、葵。」
「で、でもっ、お姉ちゃんがっ!!」
「葵ちゃん、早く行きなさいっ!いい?頑張って遠くに逃げるのよっ」
葵ちゃんに背を向けたまま叫ぶように言葉を放った私は胸元から
五行の首飾りを引き出し掲げた。
『我に眠りし龍よ 今こそ目を醒まさん…"滅"』
気味悪い巨大ムカデに向けて言葉をを放てば
それは断末魔と共に灰となって消えていった。
「お姉ちゃんっ!後っ!!」
葵ちゃんの声に振り向けば
もう一匹のムカデが牙を降り下ろす瞬間だった。
慌ててうしろに飛んで、五行を空(くう)で切り"滅"と放つ。
牙の餌食になる目前で同じように灰となったムカデにホッとしてへたり込んだ。