【完】最初で最後の恋
結婚式には、パパ、ママ。
美幸さん、おばさん。
美紅、佳織、龍輝くん。
瞬の親友の健吾<ケンゴ>くん。
他にもたくさんの人が来てくれる。
―――………
そして、結婚式が始まった。
夢だったウエディングドレスを着て。
パパと、バージンロードを歩いた。
その先には、白いスーツを着た、瞬がいた。
そして、瞬と一緒に並んだ。
「新郎、浜崎瞬。あなたはここにいる真白奈央を病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
「誓います」
「新婦、真白奈央。あなたはここにいる浜崎瞬を病める時も」
『…俺な、原因不明の病気なんだ』
頭に浮かんでくる…瞬との思い出。
「健やかなる時も」
『真白!』
「富める時も、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
たくさんの、温かい思い出。
辛いトキも、あったよね。
だけど、これからは…2人で、乗り越えていこうね。
「誓います…!」
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