【完】最初で最後の恋
委員会から戻ってきた美紅にあたしは言った。
「美紅…。あたし、病気かもしんない…」
「は?」
キョトンとしている美紅。
あたしは美紅に、“キュン”と“ズキン”を話した。
「あんたは鈍いって思ってたけど、ここまでとは…」
「あの…美紅?」
「あんた、浜崎に恋してんの!その黒板の一瞬で!あんたのハート射ぬかれちゃったのよ!」
「へぇ…って、え!?浜崎くんに!?//」
つい大声を出してしまったあたし。
「真白~呼んだ?」
「あ、なんでもない!ゴメンネ!」
「ちょ、美紅!なんで恋になっちゃうのよ!?」
「あんたの顔みて丸分り。ほれ、鏡を見て御覧よ」
「うげ!?////」
あたしの顔…真っ赤だ……。
「ね?分ったでしょ?」
「ね、熱かもしれないし…」
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