好きな子はツンデレ
オレは今日も変わらずに、彼女を熱視線で見つめる。



相変わらず可愛い静ちゃんの横顔。


顔の小さい彼女にはボブヘアが良く似合ってる。


静ちゃんは頬杖をついたまま、こっちを見る。



どうやらオレの熱い眼差しに気付いたようだ。



「なぁに?海斗(かいと)くん」



にっこり笑う静ちゃん。

彼女が笑うとそこにだけ、スポットライトが集まるくらい眩しい。


「うん。今日も可愛いね静ちゃん」



オレはヘラッとなって毎度恒例の好き好き光線を送る。



やっぱり彼女は微笑んだままだ。


見事なまでの笑顔を崩さずに、明るい顔して言うんだ。




「キモイぞ。この変態野郎」



オレに向かってダイヤモンドダストが吹く。


1オクターブくらい低い静ちゃんの声。



解説するけど今のは静ちゃん本人が言ったことだ。


そして続け様に彼女は言い放つんだ。




「見てんじゃねぇよ。
バカイト」





うん。



やっぱ、今日もいい具合のツンデレぶりだ。


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