それでも君を


「じゃあ外見は?」


「外見?うーん、鼻高いところとか?
あ!あと手綺麗だなとはいつも思ってるよ。」


「うわーなんか恥ずかしいわー!
でも嬉しいなー。鼻高くて手綺麗で良かったわー。」



嬉しそうに笑うナオを見てこの人をがっかりさせたくないって強く思った。



「ユリちゃん、俺眠なってきた~。
今日泊まってってもいい?」


「は、何いってんの。もう12時過ぎたし帰りなよ。明日も会社だよ。」


「お願い!変なことせえへんから!」


「ダーメ。ほら下まで送るから。」


ナオの上着を持ってナオの手を取った。
ギュッと握り返されるとドキンと胸が大きく鳴った。


「もーユリちゃんのケチ。」


「ケチじゃないでしょ。」


ナオは口を尖らせながらエレベーターの開くボタンを押して待っててくれた。
そういう小さなことがいちいち私の心を締め付ける。




「――でも今日は本当にいろいろありがとね。ナオがいてくれて良かった。」


なんだか恥ずかしくてナオのほうを見れなかった。




―――――――‥






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