終わらないセピア
ハッと我に返ったのか、俯くモカに
あたしは言った。
『そういうのは、次に出来る新しい
彼氏にしてあげなさい』
コレが今のあたしには精一杯よ……
誰かの温もりを求めてしてしまった
行為なら、あたしは受け止めれない。
きっとすぐに恋人なんて出来るわよ。
モカは可愛いから……
結局ぶち当たる壁の向こうへは
あたしたちは進めないの。
所詮、「女同士」だから……
本当の意味での幸せを与えては
あげれない。
『あたし……××……』
ボソッとモカが呟く。
『え……?』