黒木健蔵の冒険
「おぅ、里奈か。わざわざ来てくれたのか?」


健蔵は、さすがに、嬉しさを隠せない。


里奈は、大学入学と同時に、大学の近くで1人暮らしを始めていた。


「日比谷公園かぁ~
ばあさまと時々、散歩に出かけたなぁ」


「おじい様、今日は、とても穏やかな天気ですよ。お散歩するのには、最高ですわ」


「そうか、そうか。
里奈が一緒に歩いてくれるのか、それは、ありがたい」


健蔵は、嬉しそうに、そう言いながら、里奈を見た。


健太郎たちの作戦は、どうやら、功を奏したようだった。

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