黒木健蔵の冒険
「長いこと、お姿が見えなかったから、病気にでもなったんじゃないかって、心配してたんですよ」


「いゃ~ちょっと、実家で法事がありましてな、帰ってたんですよ。ご心配をおかけして、すみませんでした」

あれから、1ヶ月ぶりに、健蔵は、靴磨きのおじいさんとして姿を現した。


客で来るもの、来るもの皆、健蔵に声をかけて来た。


「おじいさん、実家は、どこなんですか?」


「広島なんですよ」


「そうなんですか。ちょっと遠いなぁ。帰るっていっても中々、帰れないのでしょ」


< 57 / 59 >

この作品をシェア

pagetop