黒木健蔵の冒険
「えぇ、で、実は、この仕事を今日限りに引き上げて、実家に帰ることにしたのですよ」

「え~そうなんですか?それは、寂しくなるなぁ~でも、おじいさんのためには、その方がいいんでしょうね」

「今まで、お引き立ていただいて、ありがとうございます。皆さんのお陰で、楽しく働かせていただきました」

「おじいさんも体に気をつけて、どうか、長生きしてくださいよ」

不思議な巡り合わせか、最後の客は、あの靴磨きを初めてした青年だった。


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