キミに送る約束~空に向かって~

いずみ...最初は、すごい怖い人だったけど
優しいんだなー...

「心愛!パパが帰ってくる前にお風呂
入っちゃいなさい」


ママが下から言う


「分かったー」







お風呂から上がるとパパが帰って来ていた


「ん」


パパがあたしに紙袋を手渡す


「え、何?」

「いいから早く受け取れ。重いんだから」


パパが強引にあたしに紙袋を手渡す
紙袋は、重くて今にも破れてしまいそうだった


「何?これ.....」

「いいから見てみなさい。俺は、風呂にでも
入ってくる」


パパは、そう言って脱衣所に行ってしまった


あたしは、紙袋から本を取り出す
何冊も本が入っていた


「ん?何かしら?それ.....」


ママが横から覗きこむ


「あっ、これ─っ...」


ママが口を大きく開く
紙袋の中に入っていた本は.....
たぶん病院から持ってきた本.....

【脳腫瘍について】 とだけ
書いていた


どうしてパパが─.....?


「心愛、これ頼んだの?」


ママが言う


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