キミに送る約束~空に向かって~

──それからたくさん話しをして
盛り上がったあたしたち。


「それじゃあ、またねー!」


すっかり空も暗くなって星が輝いていた。
本当は千尋と途中まで一緒に電車に
乗っているんだけど今日は千尋は
電車を一本遅らせるとあたしの耳元で
呟いて今はあたしと弘也くん二人で
電車を待っている。


「あのさ、車両の中で見かけたら話しかけても
いいかな?」

「え?」

「あ、ごめん。やっぱ迷惑だよな」

「うっ、ううん。全然そんなことないッ!
ていうかむしろ...はっ話しかけて!
あ、話しかけるっ!」


.....日本語、変になっちゃった。
バッバカって思われてないよね...?


「っぷ!じゃあ、話しかけて。あ、
電車来た。」


そう言って弘也くんはあたしを先に電車に
入れてくれた。

こんなとき慧はいつも勝手で先に電車に
入っちゃう。
弘也くんとは正反対じゃん。
すぐ他の女の子作って遊んじゃってさ。
そのくせしていいときだけ
勉強教えてでしょ?


「心愛ちゃん?どうした?」


ボーっとしているあたしに気にかけてくれる
弘也くん。


「何でもないよ」

「...心愛ちゃんってさ...」

「ん?」

「いや、なんでもないよ」
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