悠久の祈り -春宵夢想-


「失礼ですが、義姉上。月のものは先月来ましたか?」




私は彼女の問いに頭を振ると、五本目のお団子を手に取る。




「その前は?」




「来てないよ」




元々私は月のものが来ない月もあったから、来ないことを大して気にしていなかった。







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