悠久の祈り -春宵夢想-


「はい!」




嬉しすぎて、涙が出そうだ。




歳三さんは私の頬に触れ、顔を寄せて来た。




私はそれを拒まず、目を閉じ、受け入れようとした。




その刹那――。




「は~い、二人の世界に入らないの!」




七重さんの声ではっと我に返る。




横を見ると、愁と夏依さんは顔を赤くし、瑛司さんは面白そうにしていて、七重さんは笑みを浮かべている。








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