貴方の魔法.
「あっ!啓太くんっ!」

「じゃ、私行くねっ」

「待ってっ!3人で行こうよっ!」

だめだって。

私は昨日須崎啓太に告白されたんだ。
もちろん返事は即答だった。

~昨日~

「ルカーっ!お風呂あがったのーっ?」

「あがったよーっ!」

最近やたらとママが私にうるさい。

小学5年生の妹が、塾のテストで全国12番という成績を持ってきた。
ママはが落ちこぼれになるのが嫌らしい。
私の部屋は2階。
2階は私の部屋と押入れしかないから1人の空間を毎日楽しんでいる。
けどやっぱボロ家はだめだ。
下から、母、兄、妹、そして新しい父の笑い声が聞こえる。

「レナはやっぱりすごいなぁ。」

「さすが私の子でしょ?」

「そうだな、ははは」

「次のテストでレナが10番以内に入ったらレナ、お洋服がほしいっ!」

「いいぞー」

「やったぁっ!」

新しい父はどっかの会社のえらい人らしい。
ママもよくこんな人つかまえたなって思ってしまう。

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