不良×男子校=イケメンの集まり!?
「.....で。理事長になったわけー。分かったー?」
まだ、納得出来なかった私はとりあえず翔が理事長になった経緯を聞いた。
「....分かんないよ。」
「えー?これだけ説明したのにまだわかんないのー?だからねー?」
「そういうことじゃなくて!」
バンっと勢いよく机を叩いた私は目の前にある翔の顔を睨みつけた。
直後、キョトンとした顔から恐怖の色が滲みでる。
違う。
こんな事をしたいんじゃない。
翔は何も悪くない。
悪いのは―。
「ごめん。翔。」
「....いや、いいけどさ。」
私が謝ると、普段のふざけた感じの翔はいなく、いつにも増して真面目な翔がいた。
「....お前のお母さんもさ。何か考えがあるんだよ。.....多分。」
「最後の一言で余計に不安になったんですが。」
私が横を向きながら、ぶっきらぼうに言うと翔の乾いた笑い声が部屋に響いた。