女たらしな我が主
どうやれば、相手の心をつかめるかなんて、わかりきってるんだ。

コイツにとっては息をするのと同じくらい自然に出来ること。

それも、自然に。

あたしほど精神がねじれてなければ、この表情は、疑えないに違いない。

「お前とこうして出歩くのを夢に見ていた。

世間から注目をされ、自由のないこの身をかえりみず、たとえどんな浮名を流されようとも、こうして夜な夜な出歩くのをやめないのは、ひとえにお前とこうして出歩く幸せを噛みしめたいからだ。

このもの狂おしいほどの気持ちを、どうかわかってくれないだろうか?」

一瞬、本気にしそうになる。

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