わたしとあなたのありのまま ‥3‥




冬以の去り際爆弾発言のせいで、こっちは散々な目に遭った。



翌日の金曜日。


朝一番でナルちゃんが私のところへ飛んで来た。


「バカッ! ほのかのバカッ! 欲張り、欲張り、欲張り、欲張りぃーっ!」


教室入って自分の席に辿り着いたところを襲撃された。


もの凄い剣幕で、ポカスカ、グーで殴る、殴る。

威力は大したことないのに、連打だから地味に痛い。



「私欲張ってなんか……」

「田所くんっていう、そこそこ素敵な彼氏が居ながら、イケメンダンサーにまで手ぇ出して。これを欲張りと言わず、何と言うー?」

「『そこそこ』って。『手ぇ出して』って……」

「ほのかばっかり狡いっ! 羨まし過ぎなのよ、ムカつくー!」



いつもはふわふわしていて可憐なナルちゃんが、お猿さんみたいにキィーキィー騒いでいる姿に、ちょっとびっくり。


< 211 / 340 >

この作品をシェア

pagetop