わたしとあなたのありのまま ‥3‥
すぐに追いついて、何故か田所ではなく私の隣に並んだその人。
ミルクティ色の髪が、ふわり、風にすくい上げられると、甘い匂いがどこからともなく香る。
瀬那くんは、今日もフェロモン全開だ。
「俺も手ぇ繋ごっと」
軽い口調で言ったと思ったら、空いている方の手をガシと掴まれた。
「やめてよっ!」
つい声を荒げて、その手を乱暴に振り払った。
酷く驚いた顔の瀬那くんを見て、ハッと我に返る。
「あ、ごめ……」
謝ろうと思ったのに、田所がそれを遮って口を開いた。
「全身わいせつ物のお前に、触られたくないって」
冗談ぽく言って、田所はくくっと喉を鳴らして笑った。
「全身排泄物のお前に言われたかねぇわ、うんころうんこ」
瀬那くんもすぐ、いつもの調子に戻って憎まれ口を返す。
「では、わいせつ物はお邪魔みたいだから、気を利かせて先行きます」
瀬那くんは妙に真面目くさってそう言うと、手を額に当てキリリと敬礼のポーズ。
そうして私たちを置いて、自分だけ足早に進む。
みるみる小さくなっていくその背中を、ほんの少しの間、ぼんやり眺めていた。
ミルクティ色の髪が、ふわり、風にすくい上げられると、甘い匂いがどこからともなく香る。
瀬那くんは、今日もフェロモン全開だ。
「俺も手ぇ繋ごっと」
軽い口調で言ったと思ったら、空いている方の手をガシと掴まれた。
「やめてよっ!」
つい声を荒げて、その手を乱暴に振り払った。
酷く驚いた顔の瀬那くんを見て、ハッと我に返る。
「あ、ごめ……」
謝ろうと思ったのに、田所がそれを遮って口を開いた。
「全身わいせつ物のお前に、触られたくないって」
冗談ぽく言って、田所はくくっと喉を鳴らして笑った。
「全身排泄物のお前に言われたかねぇわ、うんころうんこ」
瀬那くんもすぐ、いつもの調子に戻って憎まれ口を返す。
「では、わいせつ物はお邪魔みたいだから、気を利かせて先行きます」
瀬那くんは妙に真面目くさってそう言うと、手を額に当てキリリと敬礼のポーズ。
そうして私たちを置いて、自分だけ足早に進む。
みるみる小さくなっていくその背中を、ほんの少しの間、ぼんやり眺めていた。