わたしとあなたのありのまま ‥3‥
「600グラムの元気な男の子だった」
耳慣れた声が聞こえたと思ったら、ふわり、背後から包み込むように抱き締められた。
私のお腹の上には、その声の主のものと思われる両手がしっかりと組まれている。
信じられない想いで振り返って、背後の人を見上げれば、やっぱり予想に違わずその人で。
田所が人前で私とイチャつくなんて珍しい。どうしちゃったんだ、田所?
でもでも嬉しい。幸せ過ぎる。
瀬那くんが、
「どこ? 赤ちゃんどこよ? パパでちゅよー」
などとふざけて、一人勝手にはしゃぎだした。
「トイレに放置してきた」
そう返した田所は、至って平静。だけどどうやら、瀬那くんと一緒になってふざけているみたい。
いつもの無表情だけど、機嫌は悪くなさそう……かな?
「てめ、流したりしてねぇだろうな? 俺のベビちゃん」
訳のわからないことを捨て台詞みたいに吐いて、瀬那くんは突然、渡り廊下へ向かって走り出した。
「瀬那くん……ほんとにトイレに向かった……」
ぼそりと呆れたように呟いた綾子に、照哉くんはプッと小さく吹き出して、
「んな訳ないじゃん」
と可笑しそうに笑い出した。
耳慣れた声が聞こえたと思ったら、ふわり、背後から包み込むように抱き締められた。
私のお腹の上には、その声の主のものと思われる両手がしっかりと組まれている。
信じられない想いで振り返って、背後の人を見上げれば、やっぱり予想に違わずその人で。
田所が人前で私とイチャつくなんて珍しい。どうしちゃったんだ、田所?
でもでも嬉しい。幸せ過ぎる。
瀬那くんが、
「どこ? 赤ちゃんどこよ? パパでちゅよー」
などとふざけて、一人勝手にはしゃぎだした。
「トイレに放置してきた」
そう返した田所は、至って平静。だけどどうやら、瀬那くんと一緒になってふざけているみたい。
いつもの無表情だけど、機嫌は悪くなさそう……かな?
「てめ、流したりしてねぇだろうな? 俺のベビちゃん」
訳のわからないことを捨て台詞みたいに吐いて、瀬那くんは突然、渡り廊下へ向かって走り出した。
「瀬那くん……ほんとにトイレに向かった……」
ぼそりと呆れたように呟いた綾子に、照哉くんはプッと小さく吹き出して、
「んな訳ないじゃん」
と可笑しそうに笑い出した。