片恋
違和感
優姫side

それは本当に些細なことだった。

―一年前

中学に入ったばかりの頃だった。
そのときのあたしは今よりずっと情緒不安定で
休み時間になるといつも窓の外を眺めていた。

人と関わりたくなくて

自分を見せるのが嫌で

何もかもが面倒だった

そんなあたしに声をかけてきたのがそいつ
―今里拓弥だった。


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