愛を教えて ―背徳の秘書―
「じゃあ、部屋に上がろう。五時までに戻ればいいんだ。逆算しても、二時過ぎまでは大丈夫だ」

「だ、だめよ。勤務中なのよ……こんな」


素直にならない雪音の、弱い部分を攻める。


「やぁん……あ、あぁ……あぁっ」


可愛い声と一緒に腰が微妙に揺れた。


「昨夜、待たせた分も、穴埋めしておきたいんだ。な? いいだろ?」

「オミくん、ソコ……だめえぇっ」


雪音の“だめ”は“いい”と一緒だ。

彼女が腰を押し付けるようになったとき、宗は彼女からスッと離れた。


「あ……やぁ、いじわる」


イク寸前でおあずけを食らい、雪音は堪え切れないようだ。宗がこのまま続けるのを待っている仕草だった。

そんな彼女からショーツを奪い取り、


「続きは部屋だ。さあ、おいで」


そう言って、先に車から降りた。


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